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2005年 09月 01日
前半 はこちら
[5話]傷ついた戦士たち フィル「ちょっと、いったん逃げようぜ」 かず 「あぁ、そうしよう。それがいい」 最初から最後まで投げ続けるだけの体力を持ってるやつがいたら、それはレイザーラモン住谷ぐらいじゃねぇのかな。でも、びっくりしないでくれよ。中尾彰もいたらしいぜ。 少し、周りの道で休憩してたら中西さんが偶然やってきたよ。なんでも噴水はまだ見つからないらしい。使えねぇ。ネタだよ、とにかくネタが必要なんだ。世界中を笑わせるような、でっかいネタが・・・。 3台目のトラックが来た時、2人を残してオレはまた戦いに行ったんだ。すでに通りは潰れたトマトで川みたいになってたよ。 この時はまだ知らなかったんだ。目があったおばちゃんが、Tシャツおばちゃんだったってことを・・・。 [6話]愛してやまないもの おばちゃんはさ、Tシャツ好きらしいんだよ。目があうなり、「チノ(中国人)!Tシャツー」って叫びながら、オレの胸倉を掴んできたんだ。どうやらさ、シャツを破りたいらしいんだ。ちょっとは、おちついたけよ。Tシャツは逃げないんだからさ。 オレはさ、もちろん黙って破られたよ。 でもさ、Tシャツけっこう素材が丈夫だったんだよね。途中まではさくっとやぶけんだけど、なかなか最後のところが破れないんだ。だからさ、振り回されたよ。ぐるんぐるん振り回されたよ。 でもさ、ひとつ困ったことがあったんだ。パンツを脱がそうとしてくるやつがいたんだよね。 これ脱がされると普通に全裸だからさ。トマトの中で見失ったら、もう見つけられないし。しかもタイミング的に縮んでるからさ。「日本人ちいせぇ」とか思われたらいやだろ。オレは自然に言ってたよ。 「それはないから!いやいや、それはないから!」って。もちろん、日本語でね。 なんとかパンツは死守したんだけどさ、まわりまわって15分後ぐらいに、またそのおばちゃんを見かけたよ。そしたらさ、また「Tシャツー」って言って他の人のTシャツを破ってたよね。心から愛しているみたいなんだ、Tシャツを・・・。 ―― バランス悪いって言われちゃそれまでさ でも…許してあげてくれよ 彼女はいつでもTシャツが破りたくて、頭ん中もカラッポさ [7話]袋叩きの青春に 次はスペイン人の集団に囲まれたんだ。目が合った瞬間「チノ!(来い:挑発のポーズ)」って言われたんだよね。オレは無我夢中で向かっていったよ。トマトでね。もうこの頃には、トマトはほとんど液体になってて、足で蹴り上げられる状態になってたんだ。つまり、水溜りを蹴り上げて水しぶきをかける要領さ。 オレは蹴っていったんだ。無我夢中でトマトをさ。「オ・レ・は・日本人だー!」って言いながらね。 でも、相手が悪かったよ。相手は4人組だったんだ。みんなに「ハポネース(にほんじーん)!」っていいながら、蹴り返されたよ。こうなったら、もうオレの手に負える状態じゃないよね。 いわゆる袋叩き、いや、袋トマトさ。 ―― もう目も開けられない、鼻水も出てくるけど、所詮鼻水もトマトなんだ。 上から下まで染まっちまったよ・・・。トマトに。 [8話]愛と哀しみのシャワールーム これでだいたい本番は終わったよ。あとは、なくしちまったサンダルの代わりをトマトの海から拾って、シャワーを探して歩くだけだ。今回オレは、100均で買ったサンダルを履いてきてた。変わりにトマトの中から見つけたサンダルは、ちゃんとしたスポーツサンダルだったよ。 昔の人は偉かったんだ。諺でよく言うじゃねぇか。「トマトでサンダルを釣る」ってね。 街をさ、トマトまみれの赤い人間がうろうろ歩き回ってるんだよ。これはゾンビ系だよね。リアルなバイオハザード、いやトマトハザードだ。まわりの家の人がさ、車洗うホースで水をかけてくれるんだよ。これを順番に待つんだ。 水で流した後は、バスに戻って着替えるのさ。着替え終わって13:30とかだね。結局、2時間ぐらいなんだけど、内容は濃いんだ。街を出るのが16:00だったから、それまでの時間はメシを食う。 バスが出たらあとはさ、バスがバルセロナまで連れて帰ってくれるんだよ。便利な時代さ。 バルセロナに着いたのは、夜の21:30ごろ。つまり…その、何が言いたいかっつうと…。まだ耳の中からトマトの種とか出てくんだ。あとさ、トマトって塩分があるんだよ。体が乾いたら、塩みたいなのが皮膚に浮き出てくるんだよ。 要はさ、家に帰って速攻でシャワーを浴びなきゃいけない。 家に帰ってシャワーを浴びたよ。でもさ、入ってから気がついたんだ。とても大事なことに。 シャンプーがなくなってたんだよ。 これは絶対に忘れちゃいけない・・・。トマト祭りに行く前には、絶対にシャンプーを買いたしておかなきゃならないんだ・・・。 ―― 人生は悪くない 俺でもたまにはそう思う でもいつでも準備は必要なんだ、今シャンプーがあったなら… [最終回]イエスタデイ・ワンス・モア トマト祭りってのは、確かにストレスの発散になるんだろうよ。でもさ、ゲーム性に欠けるんだ。なんだかさ、落ちてるトマトを我先にと拾って投げる。こんなの欲望に任せただけの祭りじゃないか。もっと・・・、もっと楽しむ方法があるはずなんだ。 「風雲!たけし城」みたいに、的を作ってそれを狙うとかさ、町全体にたくさん基地を作って、それを攻め込んで落としていくとかさ、きっと・・・、もっと、もっとたくさん楽しめるはずなんだよ。 俺はずっと考えてた トマトたちはなぜ生まれ、なぜ投げられるのか… けどいくら考えてもちっとも答えなんか出やしねぇ あたり前だ、トマトなんだから。 トマトはただ投げられるだけだ ただ無心に作られて、いつかは何も言わずに投げられる 俺はトマトを食べるよりは投げたい トマトたちも永遠じゃない やがてはみんなくさっちまう 永遠じゃないから、いとおしく思って水をやって栽培するんだ 投げて楽しむこともできるんだよ、トマトってやつは でも、トマトはきゅうりとは違う。 ただきゅうりと違うのは青臭くすぎないことだ きゅうり祭りだったら、絶対に行かなかったさ。 だったら、メロン祭りだったらよかったのか? いや違う、オレはメロンだってあんまり好きじゃないんだ。 トマトだから安全に知らないやつに投げることができるんだよ。 トマトは、嵐が来て不作でも、種が絶えることはない 力強いじゃないか、なんて強いんだトマトは。 食われても、投げられても人の役に立ってるんだぜ。 つまり、人間の価値を測るメジャーは、どこにも…どこにもないってことさ トマトの大きさを測るメジャーだって、どこにもない トマトを投げたくて、スペインまで来た時、 俺は、俺のダチは、みんな一緒に付き合うぜ ―― ご機嫌なのは単純さ、未来がちっと開けて見えた いや、朝までこんなパクリの文章を書いてて寝てないからかもしれない もし、どこかでトマトを見ることになったら これをちょっとでも思い出してくれよ もし投げたいんならさ、一緒に来年投げようぜ 俺、バルセロナで待ってるからさ・・・ 何があってもだいじょうぶ 俺たちは、いつもバカみたいにおどけて笑うんだ 悲しい時が来たって、きっとバカみたいにおどけて… 終
by jets_8_kazu05-06
| 2005-09-01 02:25
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